おすすめ小説 8
スペインの現代史ではスペイン内乱が生々しいです。
人民戦線政府に、右翼のフランコが反乱を起こした戦争。
フランコはヒトラー、ムッソリー二に武器援助を受け、軍隊も援助してもらいました。
一方の人民政府側はフランスと英国などに援助を求めましたが、それらの国は内政不干渉ということで武器禁輸にしました。
ソビエトだけが支援していましたが、なにしろ同国は出来て20年たっていませんでした。
このとき、アンドレ・マルロオやヘミングウェイ、ジョージ・オーウェルなどが義勇兵として人民政府側に参加したことはよく知られています。
フランコはこの内乱に勝利し、フランコ体制は第二次世界大戦後も長く続き、1975年のフランコの死をもって終わるわけですが、堀田氏がスペインに長く住むつもりで行ったのはその2年後のことなのです。
「バルセローナにて」は、その内乱の時に歌われたバンデーラ・ローハという歌が出てきます。
けれども、ここに出てくるキケ老人は、人民政府軍として参加したのではなく、ムッソリー二の兵としてスペインに送られてきたイタリア人だったのです。
スペイン内乱を立体的に見てみようとする堀田氏の試みはここに実現されています。